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ただ単に、健康になりたい、長生きしたいというのではなく、人の寿命がなぜ上限120才なのか、その理由と、将来それを超えることが出来る可能性があるのか?。例えば今ロシアで行われている研究で、人格を含めた人間の意識をスーパーコンピューターに移植して不老長寿を達成するなどと言うことが実際に可能になるのだろうか?。そして、それが実現された社会とは、どのような社会なのだろうか?。までを含めた研究としてみたい。
人が生物的に老いるとは次のような意味を持つ。一般に生殖能力が強い動物は寿命が短いとされる。したがって生殖能力が弱く、長生きの動物は怪我や病気で亡くなった場合に、人口が激減する可能性がある。一方生殖本能の強い動物は寿命が短いかわりに、種全体としては、生存に適しているのだ。これが老化が非常に遅い動物が生存しない理由なのである。
しかし、生命体としてではなく、上記のロシアにおける研究のように、機械として生きるなら、この理由は意味をなさなくなる。それだけでなく、倫理学、哲学さえ書き換えてしまうのだ。 しかし、私自身の寿命のことを考えるとそこまでは考える必要はないようなのでが、・・・・生命体として生きている以上不老長寿はありえないということになると、この寿命のなかで、いかに生きるかが大事になる。
よりよく生きるという意味に、青壮年時に活躍することを意味する場合と老後を幸せに生きることを意味する場合がある。 もし細胞が老化して徐々に死んでゆくなら、最後は認知症て寝たきりになるのではないかと恐れる人は多い。
最近、脳科学で大きな発見があった。以前は脳細胞は誕生前には分裂して増殖するが、生まれた後は、突起という手足のように突き出た部分が長くなり、お互いの連絡を多くするが、細胞の数は増えないとされた。さらに20歳を過ぎれば1日に10万個づつ脳細胞が死んでゆくという話も聞かされた。
すると毎日脳細胞が無くなってゆくのだから、ボケる以外にないような気にもなる。ところが近年の研究発表によれば70歳を越えた人でも脳細胞は分裂して増えるということが分かったのである。
そこで成熟したネズミを使って、どのような場合に脳細胞は増えるかを調べた。すると、ネズミを刺激的で、興味ある環境におくと脳細胞が増えることが分かった。また運動は脳細胞を増やす。しかしいやいややった運動は駄目なのだ。ネズミは水が嫌いである。したがってネズミをむりやり泳がせても脳細胞は増えないのだ。 素晴らしい発見である。私たちは今まで脳の細胞は毎日死んでゆく、けっして増えることはないと 教えられてきた。まして、私のように毎日の晩酌を楽しみにしている輩は、アルコールによりシナプスが解けてさらに減っていくのだと。しかしそんなことはないのだ。脳の細胞も刺激すれば増えるのだ。太極拳で体を動かし、楽しい趣味をもち、本を読んだり、写真を撮ったり、釣りや日帰り温泉で楽しんだりすることで何歳になっても脳細胞を活性化出来るのである。これがよりよく生きるということなのだ。
したがってもっとも重要なのは如何に生きるかである。そしてよりよく生きるためには、脳がしっかりしていなくてはならない。そして脳を健全にするには脳は衰えるだけでなく、考え方、生き方、努力の仕方を工夫することでいつまでも若々しさを保つことが出来ると考え、その方向で生きてゆくことが大事なのであると思えてきた。 そう、つまりは自分が楽しく生きるため、脳に刺激を与えるための研究なのだ。
もしも、私がこの世に生まれたことが偶然の産物だとしたら、父や母も偶然生まれたことになり、そのまた父母もご先祖様もすべて偶然の産物であり、人間自体の存在が偶然であり、人生を考える意味などない。ビッグバン事体が偶然の事であり、この世は偶然の連続であり意味などないものとなってしう。
もしかしたらそうなのかもしれないが、そうは考えたくないし、そうでない可能性が圧倒的に高いと考える。むろん、根拠はないが、自然も生物も天候ですらあまりにも整然としているのである。つまり、世の中には意味があり、その意味に沿った整然としたルールがあるのだとおもう。前節でよく生きるためには、脳がしっかりしていなくてはならないことを述べたが、そのしっかりした脳がが求めている究極の目的はなんだろうか?
私は人生とは他人から借りた本のようだと思っている。これは実は自分の言葉ではなく、ドイツの小説家ジャン・パウルの言葉である。
曰く、「人生は一冊の本に似ている。馬鹿者たちはそれをペラペラとめくっていくが、賢い人間は念入りにそれを読む。なぜなら、彼はただ一度しかその本を読めないことを知っているからだ。
」つまり、私たちは目的は見えないけれども、この人生の中からしっかりと読み取らなければいけないのだとおもう。
研究とは、そういうことだと思うのである。
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