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太極拳を始めるにあたって
太極拳は“拳”の文字が示す如く、拳法の一流派であり本来は格闘術である。
近年技法の持つ健身作用が重視され、老若男女の区別なく広範囲に練習できる体育として脚光をあびつつあり、多くの人々が健康法として愛好している。
しかし太極拳がいわゆる健康法として普及し始めてからの歴史は、全体の歴史の長さから見ればほんの一端にすぎない。それ以前の太極拳は一打必殺の実戦武術であった事が多くの歴史的事実により立証されている。そもそも太極拳に限らず武術の発生時を推察するに、24式、48式、OO式等の数量や定式が初めから存在したのではなく、太古人類の闘争の際に偶発的に技が生まれたはずである。 丿
ある時は日常目にする鳥獣の動作を模倣したら敵を倒す事が出来た。草木の風にゆらぐ様、流雲日月等の大自然の情景からも技が誕生したであろう事が想像できる。
それらの技法が一子相伝的に、あるいは互いの技術交流により増量されやがて門派が誕生するといった形態であったはずである。したがって太極拳とは24式、48式、88式等の集合
体をいうのではなく、一手一手の技法そのものなのであり套路=(型)は便宜上編成されたにすぎないのである。
多くの初心者が型の順番を覚える事に固執して、個々の技法をおろそかにしたり、健康法としての効果のみを追い求め、ケンカに使うのではないから武術的意図など不要であるとの観点に立つてしまうが、武術として最大のパワーこを発するには、人体が最良のコンディションでなければならない。したがって武術として有効な姿勢、要領を満した技法こそ健康法として価値があるのに他ならない。誤った姿勢や呼吸を長年続ければ逆に健康を害してしまう恐れもある。
太極拳の修業はいくつかの段階に分けて行う事が望ましい。
まず第一段階では外形を習得することに専念する。
全身の形態、即ち歩形、手形、重心の位置、手足及び全身の関節の角度等をテキスト及び指導者の要求と同じにする事がこの段階での目的である.
次の段階では技の流動を身につける事を心がける。
力の配分、動作の緩急、全身の流れや調子といった動きそのものを正確にする。この段階では各々の技法の詐も学ぶ必要がある。技ヌ去の目的を知らなければ当然自己の動作の正誤の判断がつかない。さらに技法の各動作の芸術性も追求する。即ち技の“決め”や“冴え”である。
最終段階では内面的な意識の集注による内なる力の運用を技法にかよわせる事を求める。
つまりは“気”の運用亡ある。
中国武術で示す“気”とは宇宙を形成するエネルギーを言う。この宇宙のあらゆる物質は“気”の集合であり、人体は最も高度で複雑な“気”の集合体である。
太極拳の最終段階は“気”を自己の思うままに体内に蓄え、思うままに運用する事にある。そこまで到達してこそ太極拳の個々の技法は全ての実生活に応用する事が可能となる。
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