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姿勢の要領
姿勢の要領
太極拳を練習する上で要求される全身の要領を、頭部から順に解説する。これらの要領は、どれかひとつが欠けても、武術としての技撃力は言うにおよばず、健康法としての効果も期待出来るものではない。
も また各々の要領は、それぞれ連携を持つものであり、どれかひとつだけが不可能というものでもない。大極拳を学ぶ全ての人は、この要領を全身にしみこませるよう心がける。
虚領頂勁(きょりょうちょうけい)
首すじを真直にのばし、アゴを引き、頭頂で天を押しあげる気持で、頭部を立てる姿勢を示す。
頭のてっぺんに板状の物体を乗せて、それが落ちない様に、頭を垂直に保つ事が望ましい。
二目平視(にもくへいし)
走領頂勁に伴う姿勢。
両眼は、これを常に水平に並べる。もしも両眼が斜行していては、物体を正確に監視する事が出来
ない。即ち虚領頂勁も成立しない。
人間の態勢からしても、眼は全身の運動の先導となり全身が動く場合はまず視線が動く方を指し、次に頭部がそれにつれて回転する。全身がそれに随う。
虚領頂勁、二目平視は即ち、全身が作動する指針である。さらに視線は常に水平に、技の方向、即ち力の働く方向へ注ぐ事が望ましい。この事により、意識を力の働く方向へ集中し、次いで全身を、同方向へみちびく事となる。
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