ザポリージャ原発・放射能の脅威

 今、ウクライナ戦争の状況で、ウクライナ南東部にあるヨーロッパ最大のザポリージャ原子力発電所へのミサイル攻撃が問題となっています。
国連が、ミサイルの着地角度を問題視して指摘したらロシア兵が、ミサイルはウクライナから飛んできたが180度回転して着弾した・・・・・と強弁しているそうです。
そんなミサイルが存在するとは到底思えませんが、・・・・・
それはともかく、何故、原発への攻撃が問題化と言うと当たり前ですが放射線が怖いからです。放射線被ばくの最大の問題点は、放射線を浴びることにより、体内に活性酸素が大量に発生することです。
前回の投稿で放射線量が微量ならばホルミシス効果によりミトコンドリア活性の上昇に効果があると書きましたが、体内で処理しきれない大量の放射線を浴びた場合、活性酸素で細胞が破壊されるのです。放射線被ばくで怖いのは「もらい泣き現象」と呼ばれるものです。
一個の細胞の被ばくが隣の約百万個の細胞にDNA損傷や染色体異常を起こし、アポトーシスが起きる現象です。わずかな被ばくであってもその影響は計り知れないものがあります。
日本は唯一の戦争被爆国ですが、広島での被ばく後遺症の調査で「味噌汁を食べていた人は、後遺症が軽くて済んだ」という報告があったそうです。その後、広島大学のマウスによる実験でも、味噌を入れたエサを食べたマウスは他のマウスより、粘膜細胞の死亡率が低く、驚くことに一度は傷ついた細胞も再生したとのことです。カビや酵母、バクテリアなどはβグルカンと呼ばれる物質があり、強力な抗酸化力があるそうです。抗酸化力があるのは酵母が生きている味噌だけで、残念ながらスーパーで売られている味噌は発酵を止められているので効果はないようです。1986年のチェルノブイリ原発事故の際には日本からの味噌輸入が大量にあったとのことです。長生きしたいなら、味噌を自家製造するしかないようですが、今の時代はそれも難しいですね。この記事は、藤田紘一郎先生の著書「50歳からは炭水化物を止めなさい」からの転載です。

 

人間の寿命を決めるもの

近年、様々な研究から、人間の寿命を決めるものは、
1.ミトコンドリア
2.テロメア
3.長寿遺伝子
4.腸内細菌
の4つであることがわかってきたが、なかでもミトコンドリア長寿遺伝子の活性を高めるのは50歳をすぎないとできないことが最近言われている。
つまり、50歳を過ぎたらこれらを活性化することで
1.病まない
2.呆けない
3.老けない
長寿人生
は誰でも実現でき、人間本来の寿命である100歳はもちろん、上限である125歳まで生きることも可能なのです。

今日は、1.ミトコンドリア について、考察してみたいと思います。
私たちが生きるためには、酸素と栄養を取り込み、体を動かすエネルギー(アデノシン三リン酸=ATP)に変換しなければなりません。ATPを作るエンジンは2つあり、解糖系燃焼系(ミトコンドリア系)です。
つまり、人間はハイブリッドエンジンを持っているわけですが、成長期を含め若い時はパワーの大きい解糖系がメインエンジンで、ミトコンドリア系は姿勢の維持と休息時用のサブエンジンです。
しかし、50歳を超えた頃(いわゆる更年期)からメインとサブが入れ替わるのです。解糖系エンジンは、米や麦などの糖質を燃料として、瞬発力のある動作や、皮膚や粘膜、骨髄の細胞の材料をつくるのが主な仕事です。それに対し、ミトコンドリア系エンジンは、酸素を使いアミノ酸(肉)や脂肪酸(体脂肪や動・植物油)を燃やし、瞬発力はないものの持続力に優れ、心臓や脳の神経細胞、姿勢の維持など持続してエネルギーが必要な部分を担当します。一般に「脳の栄養はブドウ糖のみ」と思われていますが、脳細胞にもミトコンドリアはあります。ミトコンドリアは酸素がないと生きれませんし、アミノ酸や脂肪酸がなければ体温を維持することもできないのです。もちろん、ブドウ糖は大事ですが、代替えエネルギーとして肝臓でケトン体を生成しますので、無くてもよい物質でもあります。しかし、ミトコンドリアはアミノ酸や脂肪酸が無いと生きれません。それ故、必須アミノ酸、必須脂肪酸と呼ばれるのです。
ミトコンドリアの祖先は真核生物の細胞に侵入して現在のミトコンドリアとなったプロトミトコンドリアです。プロトミトコンドリアは既に死滅しましたが、属していたグループとして知られているアルファプロテオバクテリア綱(アルファプロテオバクテリアこう、Alphaproteobacteria)は細菌ドメインプロテオバクテリア門の一つです。
余談ですが、ミトコンドリアは細菌、酵母、カビなどとともに、放射線や紫外線の強い過酷な環境を生き抜いて進化してきた強い生物ですので、微量の放射線を受けるとミトコンドリアは活性化します。この作用をホルミシス効果と呼び、ラドン温泉の効果が知られています。温泉が体に良いと言われているのはミトコンドリアが元気になるからです。私たちの住む新潟には、ラジュウム含量日本一の“村杉温泉”があります。
この記事を書いていたら、行きたくなりました。 (^_^.)/~~~~