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BRAIN ENTRANCE_SUB 流動性知能と結晶性知能

   

--流動性知能と結晶性知能 --
 脳研究を専門とする東京大学 薬学部 薬品作用学教室 教授 池谷裕二先生 によると、「年齢を重ねても、記憶力は低下しない」ことが、最新の研究でわかってきたそうである。
 「「オランダの115歳で亡くなった女性の脳を解剖したところ、脳の機能がほとんど老化していないことがわかったのです。この実験結果から、脳の寿命は120年くらいだろうと考えられるようになりました。例えば、脳梗塞は脳神経細胞の病気だと思われがちですが、血管が衰えることによって起こる病気。脳自体はとてもタフなんですよ。」とのことである。

 「流動性知能と結晶性知能」は以前から知られていたので、心理学に詳しい人なら良く知っていると思いうが、キャッテル(Cattell,R.B)による理論である。知能にはさまざまな学者がそれぞれ理論を述べているが、Cattellは知能因子説を、流動性知能と結晶性知能に分けた。 この2つの知能は、知能テストなどが表す内容はもちろん、今日では老年期の認知症を考える際に必要な内容である。

☆流動性知能とは
 流動性知能とは、正式には流動性一般能力と呼び、動作性の知能と捉えることができる。
新しい場面への適応に必要な能力をさし、具体的には、推論する力、思考力、暗記力、計算力などが挙げられる。 集中力も流動性知能の一部である。
 これらの能力を応用しながら、初めて経験するような新しい場面に遭遇した際に「どのように行動すればよいか」「どう対処すればよいか」と考え振る舞うことができる。流動性知能を活かすことができれば、独創的なアイディアなどが生まれる可能性もあるため、 問題解決能力ともいえるだろう。身近な内容でいえば、主に学生時代に学習する内容や、高校や大学受験などテクニックに使われる能力が挙げられる。流動性知能は新しいことを知能として定着させるため、加齢による低下がみられることが特徴である。この知能のピークは25歳ごろまでであり、65歳前後で低下がみられる。

☆結晶性知能とは
 結晶性知能とは、正式には結晶性一般能力と呼び、言語性の知能と捉えることができる。過去の経験が土台になる専門的または個人的な能力をさし、ことわざで表すと「三つ子の魂百までも」というような概念にあたる。 免許や学位などの専門的な知識や、料理などの日常の習慣、長年にわたる趣味の手順や方法なども結晶性知能にあたる。過去に得た経験が知能の土台であるため、加齢による低下が少ないのが特徴である。そのため、認知症の患者でも結晶性知能が保たれていることが多い。流動性知能が新しい場面に適応する能力ではあるが、日常の習慣などの結晶性知能のような以前の経験から新しい場面に推論、応用することもできる。

 「記憶に大切なのは、興味を持って覚えることだ」と、前出の池谷先生は言う。
「記憶を司る脳の海馬には、必要な情報を取捨選択してふるいにかける機能があります。海馬が『この情報は必要』と判断する基準は、生命維持に必要かどうか、これだけ。動物は『ここで死ぬ思いをした』、『こうしたらエサが獲れた』など生命維持に必要なことから覚えていきます。そういうときは集中しているし、対象に興味が向かって感情が動いているでしょう? もの事を覚えるためには興味を持ってワクワクするなど、感情を伴わせることが必要なのです」・・・・・・


 

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